2015年3月15日/カテゴリ: 作成者: https://racersnavi.com/archives/author/okada/

1クラスは予測不能な大接戦!!

アベ、アネザキ、沖ノ井宣隆が三つ巴の競り合い

開催日:2014年11月30日 場所:スポーツランドSUGO 主催:東北660選手権・大会事務局スポーツランドSUGO

年に一度のお祭りセミ耐久!
勝者には翌年の無料参戦権が

2013年から始まった東北660選手権の特別戦。通常のシリーズ戦とは異なり、1名もしくは2名のドライバーによる、60分のセミ耐久レースだ。シリーズランキングとは関係ないが、各クラスの優勝者は翌シーズンのエントリーが無料(特別戦が開催されたサーキットのみ)となる特典が。また翌シーズンからクラス変更を考えているドライバーにとっては、またとないテスト&セッティングの機会となる。シリーズチャンピオンを獲得し、2015年からのステップアップを明言していた狩野治やヨネモリは、それぞれ1クラスと2クラスでエントリー。レース中に最低でも1回のドライバー交代が義務づけられており、1名でエントリーしているチームはピットインしてからエンジンを停止し、いったんマシンの外に出てドアを閉めた時点でドライバーを交代したとみなされる。そのため走行の合間にドライバー交代の練習を繰り返すチームも多くみられた。特別戦は2015年もシリーズ終了後の11月29日、スポーツランドSUGOで開催予定だ。

■1クラス アネザキが6秒のアドバンテージを持って優勝

シリーズチャンピオンの大橋が不参戦のためアネザキの独壇場になるかと思われたが、フタを開けてみればポールポジションは0.3秒差でアベが獲得した。アネザキは2番手で2クラスのチャンピオン狩野が3番手。そして4番手には同じ1クラスの車両とはいえ、ライバルたちより明らかにノーマルの部分を残すL275ミラの沖ノ井宣隆が食い込んだ。決勝はアベとアネザキがレースをリードするが、両者がバトルしている隙に沖ノ井が狩野をパスし背後に迫る。そのまま三つ巴の競り合いが続き、一時は沖ノ井がトップに立つ。しかしドライバー交代で再びアネザキとアベのAガレージ組が逆転を果たし、最終的にはアネザキが6秒のアドバンテージを持ったままトップチェッカーを受ける。沖ノ井は予選と同じ3位でレースを終えたとはいえ、マシンのスペック差を考えれば大健闘といえる結果だろう。なお決勝中のベストラップはアベに次ぐ2分5秒496だった。

■2クラス 第4戦で初優勝を果たした高橋和矢の続く快進撃!!

チャンピオン狩野が不在の2クラス。第4戦で初優勝を果たした高橋和矢が、その勢いを駆りポールポジション。カートの経験が豊富でテクニックには以前から定評があっただけに、足まわりが決まってからは快進撃が続いている。2番手は米山修二/菅野一平、3番手は倉島直典/一條純、4番手は池田照重。東北660選手権では初となる夫婦での参戦、金島敏和/金島典子はコースアウトの際に足まわりにダメージを負い、残念ながらリタイヤとなってしまった。決勝は大方の予想どおり高橋が圧倒的な速さでリードを築く。雨で路面コンディションが悪化するなか、経験の豊富さを見せつけて這い上がってきたのは池田だ。倉島/一條と米山/菅野をパスし、ドライバー交代の作業も短時間で終え2位に浮上。3位には初表彰台の米山/菅野が滑り込んだ。シートベルト調整の手間などを考えると、速さだけを考えるならドライバーは1名のほうが有利か?

表彰台

●優勝は圧倒的なリードを築いた高橋。2位は経験の豊富さで上位をパスした池田。3位には初優勝の米山/菅野が滑り込んだ

■3クラス Aガレージのアビコとイズミが終始レースをリード

シリーズを制したヨネモリは2クラスでエントリーし、セ界の金田が不参戦のため混戦が予想された3クラス。終始レースをリードしたのは、Aガレージのアビコとイズミだ。手の内を知り尽くしたチームメイト同士、車両も同じL700ミラということで練習/予選/決勝とギリギリの戦いが続く。練習走行ではイズミがわずか0.01秒リードするも、予選はアビコが1秒近い差をつけて逆転。決勝になっても状況は変わらず、接戦の末アビコが嬉しい初優勝を決める。ただしベストラップはイズミが上まわるという、どちらが勝っても不思議じゃない名勝負だった。3位には予選6番手スタートの高橋直木が大幅なジャンプアップを果たし初入賞。予選3番手のアライシロウ/戸塚賢二がレース中盤でリタイヤ、4番手の伊藤匡史がペナルティストップと上位陣が戦線離脱した影響もあるとはいえ、この順位とタイムは来シーズンへ繋がる好材料といえるだろう。

■4クラス 椎根がAT&CVTの速さを十分に見せつける

チャンピオン東郷禎史が不参戦、シリーズ2位の倉島は2クラスでエントリー。レースは2014年の3強の一角であった椎根の独壇場となった。練習走行では総合でも6番手に食い込み、同じ4クラス勢をまったく寄せ付けない。1/2/3クラスを相手にどこまで戦えるのか、誰もが椎根の走りとタイムに注目する。予選は総合10位とややポジションを落とすものの、クラス内にはまったく敵が見当たらない状態だ。決勝もスタートの不利さを感じさせず、また混乱にも巻き込まれず徐々にポジションを上げていく。最終的にはなんと総合6位でチェッカー。本人は「4クラス初の2分切りが目標だったので、雨が降ってとにかく残念です」と話すが、AT&CVTの速さを十分に見せつけることができたに違いない。なお2位には椎根とチームを超えた師弟関係になりつつあるキクチンが、3位には高木典之/東郷房男が入賞した。高木は2シーズン目にして初の表彰台!


photo&text 佐藤 圭


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