SUGO4輪FanミーティングAutumnStage

リーズナブルなレース形式の走行会

涼しさにも助けられ好タイムが連発

スポーツランドSUGOで春と秋に開催される4輪Fanミーティング。タイムアタックに草レース、そしてドレスアップまでが一緒になった一大イベントだ。そのなかでも特に熱いクラスが軽自動車。NAとターボ&スーパーチャージャーにクラス分けされ、予選の後に7ラップの模擬レースが行なわれる。スポーツランドSUGOといえば、スーパーGTやスーパーフォーミュラでも知られる国際レーシングコース。そこを軽自動車だけで走行し、おまけにグリッドスタートができる機会は貴重といわざるを得ない。しかもファン感謝デー的なイベントだけあり、エントリーフィーもかなりリーズナブル。タイム計測などを含めて1万円というのは、この規模のサーキットえはあり得ない安さだろう。さらに近年の東北660選手権のブームもあり、エントリーは毎回30台近くにのぼる。とはいえ、本格的なレースのようなピリピリした雰囲気は皆無。ビギナーが気後れすることなく参加できるのも魅力だ。また普通車と混走のタイムアタックにも、カプチーノ2台がエントリー。中澤和志はSUGO初走行ながら、1分40秒フラットで4番手に食い込む。仙台ハイランドのKカー耐久にも参加している成澤匡幸も1分41秒台を記録し、軽自動車の底力を存分に見せつけた。

■NAクラス トゥデイ天野がぶっちぎりでポール・トゥ・ウィン

東北660選手権のエントラントも多く参加したNAクラス。狩野治らシリーズチャンピオンを含め上位陣も多いが、軽量な旧規格のボディにパワフルなMTRECエンジンを搭載したホンダ勢には届かない。予選はトゥデイの天野芳樹、ビートの樋口克弥がフロントロー。新規格のトップは3番手の狩野、4番手にはトモキが続く。東北660選手権は車両の改造範囲が厳しく制限され、全クラスともエアコン付き&ラジアルタイヤ。そのハンデを考慮すれば十分なポジションかもしれない。決勝では天野が1分53秒台のベストラップをマークし、ぶっちぎりでポール・トゥ・ウィンを決めた。樋口も大きく離されたものの、危なげのない走りで2位をキープ。新規格組は狩野がトラブルで大きく後退し、トモキがポジションを入れ替えて表彰台の一角を守った。4位は狩野に代わり、予選5番手からスタートしたCN21Sの伊藤司。

■Turクラス 決勝はカプチーノ2台がワンツー・フィニッシュ

過給器つきのTurクラス。予選でポールポジションを獲得したのはコペンの金澤延行で、高橋卓己と佐藤弘章のカプチーノがともに1分51秒台で続く。4番手にはスーパーチャージャーで最上位のヴィヴィオの若松唯行。決勝はほとんどのドライバーが大幅なタイムアップを果たし、高橋と佐藤のカプチーノ2台がトップに躍り出て、ワンツー・フィニッシュを決める。ポールの金澤は4番手まで後退してしまうが、コペン勢では依然としてトップのまま。5番手には東北ではなかなか見ることのないラパンを駆る諸田晢、それ以降もCR22Sアルトの小野泰弘、カプチーノの小野純也とNA勢を挟むことなく過給器つきが並んだ。合計3台のヴィヴィオを送り込んだRS WAKAは、1号機の若松が予選のポジションを守ったままフィニッシュ。長いストレートを2本も有するスポーツランドSUGOでは、ターボのほうがわずかに有利か。


photo&text 佐藤 圭


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