RNスタッフのMr.Fujisakiが
NYから国際オートショーを
レポート!!
●一般開幕
一般開幕の4月3日はあいにくの雨だったが、4日は晴天となり、朝から多くの客で賑わった。風が強く、コートが必要かどうか微妙な気温だったが、会場内は大変心地よく、ゆっくりとショーを楽しむことができた。会場となったジャビッツセンターはガラス張りの建物で、会場内からはエンパイアステートビルを眺めることもできる場所にある。
●サイオン&TRD FR-S
黒とオレンジのツートンは、アメリカとカナダ限定で発売されるサイオンtC。他にもTRD仕様のFR-S(日本名FT86)ベースと、それをワイド化したカリカリの改造車、tCにおいてはSLAYERブランドの改造車が展示された。NYでは改造車を題材とした映画「FURIOUS7」が4月3日公開で、これに合わせた展示か?
●スバル BRZのSTiバージョン 今回のスバルは、なんといってもBRZのSTiバージョンが熱い。つや消しの明るいブルーで登場したが、このブルーは今までの「スバルブルー」とは印象が決定的に違う。これまでのしっかりした青ではなく、淡い色合いとマット(つや消し)が相まって、IT化された現代に現れたニュージェネレーションを感じさせる。このブルーを引き締めるのが、多用されたカーボン素材と、ポイントポイントで使われている赤だ。なんとヘッドライトの光源枠の部分下半分だけ赤を入れ、その中に白で「スバルテクニカ・インターナショナル」の文字をプリントしている。といった気合の入れよう。
●カスタムカー
会場には自動車メーカーだけでなく、RAYSなどアフターパーツの展示もあった。ベース車となるのは、日本のスポーツカー、アメリカのマッスルカー、ヨーロッパのスーパーカー、といった大きく3つに分かれている印象を受ける。日本でまことしやかに言われる「改造車離れ」は、単なる日本独自の流行でしかないと思わせられる。
●ZEV
アメリカではZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)が脚光を浴びている。カリフォルニア州では、自動車メーカーは販売数の一定割合以上をZEVとしなければならない法律があり、違反すると違反金を請求される。これに限らず全世界ではZEVがいろいろな理由で必要となっている。今回のオートショーでは、ZEV体験コーナーが設置され、各社のZEVを体験することができる。とても気になったのは、体験コーナーで乗車できる車種がすべてコンパクトカーだったことだ。スポーツカータイプや、ラグジュアリーカータイプはなかった。体験コースが小さいことも問題なのかもしれないが、それでもZEVに課せられた課題がかなり多く残っている印象を受けた。
●NYPD/NYFD(NY警察、NY消防局)
ショーでは、NYPDとNYFDの車両も展示された。両方、歴代の車両が展示されており、最も古い車両はT型フォードと思われる、手動エンジンスタータークランク付きの車両だ。子どもたちは消防車の運転席に座らせてもらって記念撮影するなど、頼りになる自動車たちと触れ合ってとても楽しんでいた。
●ラジオ番組も
会場真ん中にはESPN New York 98.7FM というラジオの番組ブースが設置され、実際に収録が行われていた。このブースはマツダとの協力ブースだ。
●会場の外は……?
会場の外にはたくさんのパトカーが配備され、警察官たちが警戒にあたっていた。話しかけるととてもフレンドリーに写真を撮らせてくれる。日本の警察とは随分印象が違う。取材の帰りには、ランチ用に近くのデリ(日本でいうコンビニのようなところ)でBLTサンドイッチをヒーローで作ってもらった。ヒーローとは、コッペパンのような形のパンのことだが、地域によってサブ(潜水艦ぽいから)といったように、呼び方がばらばらだ。デリで作ってもらうサンドイッチは、その場でベーコンを焼くなどして作ってくれるので、想像と違って意外とうまい。