ミニカ強し!! 総合優勝を獲得
毎ラウンド激戦となるスパ西浦K耐久。終わってみれば、32号車の暴れ馬ミニカが2位のテクニカチームと2LAPの差を開けて総合優勝を獲得した。この日は予選ではポールポジション、そして、唯一4秒台をマークしてファステストラップも樹立するというパーフェクトウインを達成。軽自動車の耐久レースと言えば、ミツビシミニカというクルマは圧倒的にマイナーマシン。しかしながら、暴れ馬チームは“ミニカ”でもやれることを信じて、コツコツとマシンを熟成。市販パーツは少ないものの、eKターボのエンジンをスワップし、リッターカー用の大型タービンを搭載しCPUでセッティング。LSDやロールケージもメーカーに設定がなかったため、「必死で頼み込んで、ミニカ用に作ってもらいました」とは暴れ馬チームの門奈代表。
すでに定評のある、速くて強いマシンをベースにレースを戦うのも賢い選択。しかし、暴れ馬チームのようにマイナー車種をあえて選択し、どうなるか分からないところからレースカーを仕上げて行くのも、軽カー耐久レースの醍醐味と言えるだろう。苦労の末の、総合優勝。喜びもひとしおだ。
RacersNaviチームも
第二の暴れ馬を目指す!
新たなスタンダードを作れるか!?
これまた、マイナー車種を投入して、新たなスタンダードをつくり出すことを目的にスパ西耐久に今年から新規参戦している、我らが “レーサーズナビチーム”。チョイスしたクルマはL250ミラバン。数万円(タダ同然)ですぐに手に入るメリット以外は、シングルカムEFエンジンはクソ遅、エコカーでもラグジュアリー路線でもない中途半端なポジションゆえに車体重量も軽いワケではなく、ほぼデメリットの塊。でも、どこかカッコいい。こいつをNAのままで、トゥデイみたいに速くすることはできないのか? というのが、たぶん、モチベーション(笑)。オープンクラスであれば、排気量アップも可能。車体が安い分、エンジン内部にまで手を入れたってコストはたかがしれている。スペシャルパーツをつくるワケでもなく、純正流用チューンであれば再現も可能。あるものを組み合わせて行くのがレーサーズナビチューニングのモットー。
当時どのダイハツ車にも搭載されていたEF-VEツインカムエンジンは、そこらじゅうにゴロゴロと転がっている。それに、バイク用のピストンでボアUPして698ccに。ゼッケンの698はじつはこれ。で、トゥデイのMTRECよろしく3連スロットル化。まぁ、みてくれとファンネルが奏でる吸気音は相当速そうだが、現状はパーツを組み合わせただけ。まずは、エンジンチューニングのロマンを自画自賛。今シーズン中に、はたしてトゥデイの後ろにつくことができるのか? 乞うご期待!!