5AGS車両がアツイ!!
伝統の中山サーキットを舞台として、昨年からスタートした「2ペダルスプリント」レースが、とても面白くなってきた。文字どおり、クラッチペダルのついていない車両が出場できるレース。参加車両の多くはATやCVT車両だが、それに加えて台頭してきたのが、いま世間を賑わせている新型アルトワークスやターボRSに搭載された次世代トランスミッションの5AGS車両。
今回のレースでは3台のターボRSが出場。2ペダルスプリントには初出場の2台も含まれていたが、フリー走行から好タイムを連発。予選ポールポジションはeKスポーツだったが、それに3台の5AGS車両が僅差で続いた。決勝レースでもトップのeKスポーツを3台のアルトターボRSが追う展開。なかでも、eKの荒木選手とアルトターボRSの山添選手はファイナルラップまでどちらが優勝するかわからない、テールトゥノーズのバトルが見られた。最後は、eKの荒木選手が逃げ切ったが、「次回は必ずリベンジします」とは、惜しくも2位となった山添選手のレース後の言葉。
2ペダルレースの注目はアルトターボの5AGS車両だが、もちろん、2ペダル車両ならどんな軽カーでも気軽に参加できるのが最大の魅力。モータース屋さんの代車や、一家に一台あるお買い物グルマのワゴン車など、どこにでもあるクルマでオッケー(※ただし、4点式シートベルトの着用を強く推奨)。そして、テクニカルなコースレイアウトでアップダウンのある中山サーキットと2ペダルとの相性も抜群。レースの雰囲気も目を吊り上げて先を争うのではなく、まさに、マイカーを用いたドライブスルー感覚で楽しめるレースになっている。
「レースなんて敷居が高くて自分には縁がない」と思っている人にこそ、ぜひとも体験して、その面白さを味わってみてほしい。
このレースの模様は、11月10日発売、交通タイムス社『K-STYLE』660GTコーナーにも掲載されているので、雑誌でもご覧いただくことが可能。また、同日開催された、360meetのレースやオフミのレポートも掲載されている。