問:K-UP Meet中山フェスティバル http://k-up.k660.net
草レースの原点ここにあり!!
ドライブスルー感覚で
enjoyレース!
何事もやってみないと分からない。いやぁ、じつにこれが盛り上がったのだ。ATやCVT車両など「2ペダルだったら出れますよ~」という、超ザックリなルールだけ決められた車両レギュレーション。さらに言うと、いちおう、NAとターボ、ハイグリップタイヤとセカンドラジアルタイヤのクラスが準備されている。主催者の意図するところは、普段乗りのクルマで「マクドナルドでドライブスルーをするかのようにサーキットに来て走ってね~」だったのだが、これがまたオモシロイことに……。
集まったクルマで、サーキットっぽいクルマはほぼナシ。どちらかと言うと、ワゴン車、それもタントやワゴンRなどのハイトールワゴンもいたりして。なんと、パジェロミニの姿も!! eKスポーツやソニカ、R2、そして注目の新型アルトターボRSというラインナップ。そんなクルマたちが中山を走る姿は、まんま、リアルグランツーリスモゲーム状態。本格レースカーとは相手にならないが、2ペダル同士ならライバルはすぐとなりにいる。そりゃ、楽しいレースになること必至。誰でも主役になれる可能性があるのがこのレースが盛り上がる所以。
15台が出走した2ペダルスプリント決勝。スタート直後全体をリードしたのがソニカの中口選手。その後をeKスポーツの荒木選手とR2の山田選手が続く。優勝候補の新型アルトターボRSの大橋選手は、最新車両に装備される安全装置が作動したのか、スタートでクルマが前に行かず完全に出遅れてしまった。ソニカの勢いは他を圧倒しぶっちぎり体制に入ると思われた矢先、オーバーヒートでCPUがフェールセーフモードに入り失速。序盤2位だったeKスポーツがなんなくトップに。スタートで順位を落としたアルトRSだったが、徐々に真の実力を発揮。1’19.693という全体のファステストラップを樹立しながらついにR2の山田をパスして3位表彰台圏内に。さらにスピードが上がらないソニカを追いつめゴール手前ではテールトゥノーズに。「あと1周回あれば完全にアルトRSに抜かれてました」とは2位のソニカを駆る中口選手。そのアルトRSの大橋選手は「軽のレースには興味がありましたが、このクルマでレースをするのがこんなにオモシロイとは思っていもいませんでした。先週、ここで同じように普通車で中山最速戦を走ったのですが、それと同じぐらい興奮しました」と興奮冷めやらぬ感動を伝えてくれた。
セカンドラジアルNAクラスは、HA12アルトの守屋選手がトップでゴール。注目は2位のワゴンR。なんと、ベストタイムはトップと1秒の開きしかなくハイトールワゴンでも表彰台どころかクラス優勝も果たせる可能性も出てきた。