2015年2月4日/カテゴリ: 作成者: https://racersnavi.com/archives/author/okada/

問:クムホタイヤジャパン http://www.kumho.co.jp (V720ページへ

今シーズンのセカンドラジアルクラス
台風の目“クムホエクスタV720”

inline_rectangle_kumhoここここ数年で一気にメジャー化した感のあるNA660スプリント。昨シーズンは東北660選手権でおよそ70台を集めたことを筆頭に、岡山国際サーキットではJAF公式戦チャレンジカップと同日にシリーズ戦が組まれ、秋のセントラルサーキットではスターティンググリッドの最後尾が最終コーナーを超えて立体交差付近まで隊列が伸びた。さらには、福井県のタカスサーキットで『北陸660チャレンジ』がスタート。また、スパ西浦や岡山国際のHOT-Kミーティングでもスポット開催ながら全国から熱心なNA660ファンを大勢集めた。

このレースの魅力は何と言ってもレギュレーションによって、コストが最小限に抑えられていること。極論にはなるが、オンボロの数万円の4ナンバーバンを買ってきて、ロールケージや4点シートベルトなどの安全装備さえ装着すれば即レースが可能。もちろん、上位を狙うとなるとそれ相応のパーツも必要になるし練習もたくさん必要。実質30馬力そこそこのNAエンジンで勝負するわけだから、ほぼ全車イコールコンディション。ライバルとの差は、練習量、セッティングデータの豊富さ、緻密なレース戦略でつくもの。

セカンドタイヤクラスの存在

そして、レースをさらにオモシロくしているのが、トップグレードタイヤが使用できないセカンドラジアルクラスの設定。セカンドラジアルの特徴は、各タイヤメーカーからリリースされているいろいろな銘柄&サイズのタイヤが選べること。到底使えそうにないタイヤが結構使えたり、タイヤサイズ(特に外径)でギア比変更の代役に使ったりと、どのタイヤがベストなのかはまったくの未知数。プロのタイヤマンでも「セカンドラジアルでレースをした経験がないから、ボクらでもベストな選択をするのは相当難しい」と言わしめるほどだ。とは言え定番はつくられるもの。「装着率が高いから」という選択理由は外れはないかもしれないが、ライバルとのアドバンテージも得られなくて当然。ここまで人気の高いレース。上位を狙うのは至難の業。であれば大勢とは違うタイヤをチョイスして勝負にでるのもアリ。そのチョイスがあたれば1番の武器にもなる。今シーズンそこに勝負を仕掛けてきたのがクムホだ。

V720が勢力図を書き替える!?

出る出るとはウワサされながら、一部の普通車サイズは先行でリリースされていたものの、ついに昨年末軽カーサイズのクムホエクスタV720がデビュー。同時にデリバリーが開始された。某軽カー雑誌のテスト記事、12月に開催された岡山HOT-Kミーティングの結果で、かなり期待できるタイヤであることが証明されている。レースでタイヤの性能を引き出すには、少なくとも1シーズンを通して使ってみないと分からないというのが通説。温度変化はもちろんのこと、運転の仕方(ステアリング&ブレーキング)、サスペンションセッティングなど、それぞれデータをトータルしてベストなタイヤセッティングを導き出さなくてはならない。通常は時間を要するもの。いまの定番タイヤが定番になるまでだってシリーズが開始されてから数年経ってからのハナシだ。

しかし、V720はスゴかった。セッティングも何もない状態でのシェイクダウンで、わずか数周でトップグレードの1秒オチ。セクターによってはセカンドラジアルのV720の方が良かったという裏話もある。岡山国際の耐久レースでも90分の間、7秒台を安定して連発。V720のデビューレースであろうことか見事クラス優勝を奪取。ボルドワールド・アルトバンと河村直樹選手との組み合わせではあったが、マシンの優位性はなくV720の性能を河村選手が引き出した結果だ。現に、チューニングの進んだマシンとトップラジアルタイヤのライバルマシンは、河村選手よりも2秒も速いベストタイムを叩き出している。そんななかで、90分を走り切ってどのライバルよりも先にゴールしたのだから、レースコントロールとドライバーの要求に対してタイヤがキッチリと仕事をしたことにほかならない。

河村直樹インプレッション

「V700(175/60-13)みたいにどの状態からでも曲がってくれるというワケではないですが、タイヤサイズ(165/55-14)や剛性が基本的に違いますから、(V700と比べれば)ちゃんとしたアクションさえ与えてあげればキッチリとクルマは曲がってくれますし、逆にセカンドラジアルということもあっていい具合にスライドするので、アクセルはガンガンに踏んで行けます。90分の全開走行でもライフはまったく問題ナシ。普段乗りも兼ねている人で消耗を気にする人でも1セットで何レースも行けると思います。耐久レースなんかにはライフがある分むしろいいでしょうね。とにかく運転していて楽しいタイヤです。ただ、タテの転がりはほかのセカンドより悪いカンジがするので、クルマのセットや空気圧でそこのデータが煮詰まれば、もっともっと確実に上はあります」。

セカンドラジアル KUMHO ECSTA V720 スカラシップ募集

問:タイヤショップT2 http://www.tireshopt2.com

V720テストユーザー募集!

新登場のクムホエクスタV720(165/55-14)を装着して「レースに出たい!」という希望者を募集している。対象となるのは、来シーズンの東北660選手権、岡山NA660選手権の出場選手を主として、各地域で開催されている同レギュレーションのレース。もちろん、セカンドラジアルタイヤに限定されたクラスになる。このスカラシップは価格の支援のほかにも、クムホスタッフからの手厚いバックアップも受けられるようになっている。空気圧などの細かい技術的な情報提供はもちろん、ベストなセットアップができるようにアドバイスもしてくれる。
このスカラシップを希望する選手は、申し込み窓口となる、タイヤショップT2までメールかFAXで申し込んでほしい。数に限りがあるため審査が必要となるので、いますぐ行動に移すべし!

申し込み方法

1)申し込み方法
申し込みは、メールかFAXで受け付ける。下記の必要事項を記入の上申し込む。
●メールアドレス:フォーム
●FAX番号:0868-74-7701
※受理/不受理の連絡は審査の上、後日発表となる

2)記入必要事項
●『V720スカラシップ希望』と明記の上、
●名前、住所、連絡先、参戦予定のレース名、応募理由(簡単でOK)



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